ミノタブは多臓器不全や高カリウム血症のトラブルの可能性もある?
ミノキシジルのタブレットは含有量によって3種類に分かれており、2.5mg、5mg、10mgの錠剤から選んで服薬します。
含有量が多いものほど薄毛治療に効果が期待できますが、副作用のリスクも増すため、使用には注意が必要です。
ミノキシジルタブレットは20mgが上限です。濃度の上げすぎに注意!
初めてミノキシジルを服用する方は、2.5mgから始めるのがおすすめです。
10mgは、効果だけではなく副作用のリスクも高く、体質によっては副作用の方が強く出てくるおそれがあります。
10mgを飲んでみて何もなかったからといって、ミノキシジルをさらに増量するのも危険です。ミノタブの上限値は20mgとされていますが、体質に関係なく上限値を摂り続けるのはリスクが大きく危険がともないます。
中には20mg、30mgと飲む方もいるようですし、100mgまでなら飲んでも問題ないという意見もみられますが、これらはすべて健康上のリスクを伴う飲み方になります。
日本人の体質や体系からいって、人工的な薬を服用する場合にはまず少量から始めるのが良いとされています。
どんな薬にも副作用はあり、副作用と思われる症状が出ても不思議ではありませんから、最初は少量からスタートして様子を見ることが大切です。
飲み過ぎは多臓器不全や高カリウム血症などの副作用の危険性が?
ミノキシジルの副作用は、体重増加やむくみ、肝機能障害などさまざまです。その中でも特に危険度が高いものが、高カリウム血症や多臓器不全などのトラブルです。
高カリウム血症は血中のカリウム濃度が上がってしまう電解質代謝異常症の一種です。代表的な症状としては、悪心(おしん)、嘔吐などの胃腸に関する症状やしびれ感、知覚過敏、脱力・不整脈などを引き起こします。
重篤なものになると不整脈から心停止につながる場合があり、ミノタブの飲み方次第では重篤な症状に至る可能性もゼロではありません。
多臓器不全とはその名の通り、生命活動に必要な肺、肝臓、心臓、血管系統、消化器、神経系、腎臓のうち、2つ以上が同時もしくは短時間に機能不全に陥るトラブルのことです。
代表的な症状としては、多臓器不全による既往症の悪化、敗血症などの感染症などがありますが、一度多臓器不全に陥ると治療は非常に難しいとされています。
ミノキシジルに上記のようなリスクがあることは、意外に知られていないポイントです。しかしミノタブはもともと、高血圧症の治療薬として使われていた薬です。高血圧症ではない健康な人や、低血圧気味の人がミノタブを飲みすぎると、体に異常をきたしてもおかしくありません。
あくまでもミノキシジルの育毛効果は副次的なものとして考え、使用前には必ず医師の診断を仰ぐことが大切です。
ミノタブ初心者はまずは2.5mgからにしときましょう
ミノタブを初めて使う方の中には、自己判断で用法・用量を考えずに服用する方がいます。しかしたくさん飲んだからといってすぐに薄毛が治るわけではなく、無理のない範囲で続けることが大切です。
まずは副作用のリスクが少ない2.5mgから始めると良いでしょう。目安としては3ヶ月から半年間、毛髪が生えるサイクルに沿って、まとまった期間を飲み続けるようにします。
効果がないからといってすぐに10mgに上げるのは禁物です。途端に副作用のリスクが高まってしまいますので、2.5mgで効きが悪い場合は、医師の診断のもとで5mgに上げて様子を見ていきましょう。